最新記事

テクノロジー

韓国の野心的なロボット・テーマパーク

16年開園予定のロボットランドには未来のエンジニア養成施設も

2014年1月23日(木)16時31分
サラ・ダハティ

シンボル お台場のガンダム? いや、6倍も背が高い韓国の「テコンV」だ Robot Land/YouTube

 2016年、君はどこにいるだろうか? 答えは1つしかない──韓国・仁川に開園予定の世界初のロボット・テーマパーク「ロボットランド」だ。サイボーグやアンドロイドたちに囲まれたアトラクションのほか、ロボット産業の育成施設も含むテーマパークになるという。

 ロボットランドは首都ソウルから西へ約30キロの港湾地区に建設され、総敷地面積は約75万平方メートル。ローラーコースターなどの各種アトラクションのほか、ロボット展示場や会議場、レストランやホテルなども併設される。

 ロボットランドのトレードマークとなるのが、韓国のアニメに登場するロボット「テコンV」の高さ111メートルにおよぶ巨大タワーだ。日本のお台場にあるガンダム像(18メートル)はもとより、ニューヨークの自由の女神(93メートル)より高い。

 ロボット産業の育成を目的とした、研究開発センターやロボット工学教育機関も完備される。つまり、ロボットランドに子供を遊びに連れて行って、間違って置き去りにしてきたとしても、立派なロボットエンジニアになって帰ってくるかもしれない! もちろん、人類を踏みつぶすのではなく、人類の役に立つロボットを発明してくれることを願う。
 
 ロボットランドの総工費は約6700億ウォン(約650億円)、政府と民間企業、大学などが共同で拠出する。アトラクションや教育施設などは16年9月までに、ホテルやコンドミニアムなどは18年までに完成する予定だ。そして政府は、2020年までに韓国の全世帯がロボットを1体ずつ所有するようになることを期待しているらしい。

 ちなみに、「ロボット」という言葉は1920年にチェコスロバキアの戯曲で造語として使われたのが始まりだとされる。その語源はチェコ語で強制労働を意味する「robota」だという。

From GlobalPost.com特約

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

再送米、民間人保護計画ないラファ侵攻支持できず 国

ビジネス

米財務省、中長期債の四半期入札規模を当面据え置き

ビジネス

FRB、バランスシート縮小ペース減速へ 国債月間最

ビジネス

クアルコム、4─6月業績見通しが予想超え スマホ市
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 6

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 9

    パレスチナ支持の学生運動を激化させた2つの要因

  • 10

    大卒でない人にはチャンスも与えられない...そんなア…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 9

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中